2023.12.14

ダイバーお役立ち情報

ダイバーしか見ることができないクリスマス

ダイバーしか見ることができないクリスマス

12月ももう半ば、街中はすっかりクリスマスの雰囲気ですね♪
イルミネーションやクリスマスツリーなど、この時期ならではの
キラキラした景色を楽しめますが、
実は、水中でもクリスマスを感じることができるんです!
今回は、そんなダイバーしか味わう事ができない
風景や生物を紹介します!
 

イバラカンザシ

イバラカンザシとは
 

 
見た目はヒラヒラとしたそれはまるで花のような、
あるいは樹木のような美しさです。
しかも引っ込みこそしますが、場所はすぐに動く事も無いので、
カメラ練習のモデルに持ってこい!📸
 
英語圏では『Christmas tree worm(クリスマスツリーワーム)』と
呼ばれています。
画像のように、横から見たら確かにツリーっぽい!!🎄
『worm(細長い虫)』というのがどうも気になりますが、
それはまた後でのお楽しみです♪
 
イバラカンザシは何の仲間?
 
花や樹木のように見えるイバラカンザシですが、こう見えて動物なんです!😦
触手を伸ばしてプランクトンを食べますし、ちゃんと雄と雌だっています!
 
イバラカンザシは動物」という所までは、多くのダイバーは
ご存知かと思います。では、何の仲間でしょうか?
 
植物のような海洋動物としてまず思い浮かぶのは、
ウミトサカやヤギ、ウミシダなどがあると思います。
イバラカンザシはそれらのどの仲間でもなく、環形動物というグループに属しています。
環形動物には、陸上ではミミズやヒル、海中では釣り餌にするゴカイやイソメなどが居ます。
まさに、”Christmas tree worm”の“worm”そのものですね!
撮影時にはご注意を。
 
それはさておき、小さなクリスマスツリーに見えるのは確か。
色も赤や黄、緑などさまざまで、下の写真のように
群生している様は、まるでお花畑のよう。
 

 
サンゴや岩などによく付着していますが、水流などで刺激を受けると
すぐに引っ込んでしまう為、撮影や観察はそっと近づいてからにしましょうね♪
 

その他の水中クリスマス

水中クリスマス①
 
水中でクリスマスを連想させる生物は他にも!
まずは【ニシキフウライウオ】です。
 

 
ニシキフウライウオは体色にバリエーションがあり、
宿主としているウミシダなどの色に合わせて擬態をしています。
体中のこのトゲトゲがクリスマスツリーを飾るリースのようで、可愛いです♪
 
続いて【クダゴンベ
 

 
クダゴンベは、クダゴンベ自身の網目模様とウミウチワが
クリスマスの赤を醸し出してくれています。
背景によっては雪景色の中にいるようなクダゴンベが
一層クリスマス感を出しているようなシーンもありますよ。
 
最後に【ピグミーシーホース
 

 
小さな体で巻き付いている姿が可愛いピグミーシーホース
体色の淡い赤とピンクがホストのウミウチワと相まって、
クリスマスを感じられます。う~ん、とっても可愛い!
ちょっと飛び出たこのおちょぼ口も、推しポイントです。
 
水中クリスマス②
 
クリスマスを感じるのは生物だけじゃありません!
クリスマスが近くなると、なんと、水中にクリスマスツリーを
設置しているダイビングエリアもあるのです!
 

 
串本や大瀬崎など、この時期ならではのダイビングを楽しむことができます。
水中イルミネーションなど、各エリアのこだわりを感じることができますよ♪
冬だって水中の楽しみは沢山あります!寒いから潜らないなんてもったいない!
海の中のクリスマスを楽しみましょう♪

 

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